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Image by Milad Fakurian

エスコーラ(ウェーニバル♀)

  • 301milk
  • 2023年7月2日
  • 読了時間: 8分

更新日:5月18日


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俺はエスコーラ。ウェーニバルだ。 えっちゃんとか、エス子とか呼ばれてるが、エスコーラってちゃんと呼べよな。




🦚概要:

パルデア編の主人公のひとり。
ある出来事(※後述)をきっかけに家を飛び出し、武者修行の旅に出ていた。 その旅の途中で謎めいた“火の鳥”と出会い、テラスオーブと呼ばれる特殊なアイテムを託される。 この出会いを契機に、改変されてしまった数々の“if世界”を巡り、歪んだ歴史を正していく運命を背負うこととなる。

最初に出会い、そして救ったのが、後に相棒となるダルシネア(マスカーニャ♀) 性格は正反対で、出会った当初は衝突ばかりしていたが、共に旅を重ねる中で少しずつ心を通わせ、互いを認め合う関係へと変わっていく。 その過程で、エスコーラは自分の弱さを認め、誰かを頼ることの大切さも学んでいくことになる。

パルデアでも名高い舞の名門・ウェーニバル一族の出身。 代々、王族に舞を献上する誇り高き一族であり、同じ役目を持つオドリドリの家系とは長く敵対関係にあった。
一族の中では誰もが長身で、美しく華麗なステップを踏む名手ばかり。 その中で、ダンスが苦手で、体格にも恵まれなかったエスコーラは「出来損ない」と蔑まれ、幼い頃から厳しい視線に晒されて育った。
多くの否定や心ない言葉を浴びてきたことが影響し、気が強く、怒りっぽい性格に。 保身のために思い込みが激しくなり、相手の言葉を誤解して受け取ってしまうこともしばしばある。 誰かに頼ることが苦手で、「自分ひとりでなんとかする」と背負い込みがちだが、その本質はとても繊細。
優秀な妹、そして「唯一心を許せる存在」と思っていた恋人・パシオンとのある出来事がきっかけで、家を出ることを決意。 その後はパルデア各地を巡りながら、闘技大会で賞金を稼いだり、ボディガードの仕事を請け負ったりして生計を立てていた。


🦚プロフィール:
名前
エスコーラ(ウェーニバル♀)
一人称
「私」「俺」
出身地
パルデア地方カラフシティ
身長
157cm
性格
まじめ
個性
ちょっとおこりっぽい
特性
げきりゅう
趣味
筋トレ/道場破り/闘技大会出場
好き
戦う事/努力が実る瞬間/ダーリン…/妹のクラシコス
嫌い
不器用な自分/諦める事/誰かを頼る事
特技
料理
愛称
エスコーラ/えっちゃん/エス子/できそこない



🦚性格:
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とにかく気が強く、怒りっぽい。けれど、その根は真面目で健気。 いつも眉間に皺を寄せているせいで、「将来シワになるで」と、周囲からよく注意されている。

褒められ慣れていないため、いざ褒められると頭が真っ白になり、しばらく固まってしまうこともしばしば。 自分を強く見せたくて、一人称は「俺」、男口調で尊大に振る舞っているが、育ちの良さが隠しきれず、時々言葉の端々にボロが出る。 (本来の口調は上品なお嬢様言葉で、両親のことも「お父様」「お母様」と呼んでいる。)

気の強さや怒りっぽさが目立つが、その内側には一途で健気な一面がある。 「夢を絶対に諦めたくない!」という強い信念を持っており、すぐに諦めようとする癖のあるダルシネアに対して、なかなか理解を示せずにいる。 純粋で素直な性格のため、ダルシネアにはよく揶揄われたり、ちょっとした嘘をつかれてからかわれたりしている。

妹が一人おり、面倒見の良さはその妹の世話を通して自然と身についた。 しかし、才能に恵まれ周囲からも認められていく妹の存在は、やがてエスコーラ自身の心を静かに、そして確実に蝕んでいくことになる——(※詳細は「気になる人向け」の項へ)。

手先は意外と器用で、いわゆる“器用貧乏”タイプ。 清潔好きでしっかりした性分なため、毎日のメイクは欠かさず、料理をはじめとした家事も一通りこなせる。 さらに、美味しいものをたくさん食べて育ってきたおかげで味覚も鋭く、実はかなりの“チート属性”の持ち主でもある。——にもかかわらず、本人は自分にまったく自信を持てずにいる。

好きな相手に対してはとても乙女で、恋人であるパシオンのことは「ダーリン」と呼び、二人きりになるととことん甘えん坊に変わる。 誰かを頼るのが苦手なエスコーラにとって、パシオンとの時間は唯一、素の自分でいられる大切なひとときだった。


🦚気になる人向け:
クワッス/ウェルカモ/ウェーニバル族について:
全体的に人口が少なく、希少な一族。 特に女性の数はさらに少なく、貴重な存在とされている。
綺麗好きで、思い込みが強く、努力家で負けず嫌い——そんな気質を持つ者が多い。
足腰を鍛え上げ、華麗なダンスと舞を融合させた戦闘を誇りとし、それを代々受け継いできた。 先祖から伝わる独自の鍛錬法を重んじてきた影響もあり、一族には長身の者が多い。
また、王族に舞を献上するという同じ役割を担うオドリドリの一族とは、長きにわたり敵対関係にある

特に得意な技:
・ウェーブタックル
・アクロバット
・ふるいたてる
・インファイト

アクアステップだけはどうしても覚えられないようです。
この技は愛する誰かの為に使いたいと強く願った際に発揮される技。
強くなればいつか習得できる!とエスコーラは思い込んでいる為、当分使えるようになるのはまだまだ先のお話。

過去について:
幼い頃から、エスコーラは一族の誰とも違っていた。 代々伝わる舞のステップをどうしても踏めず、身長も伸びず、体格にも恵まれなかった彼女は、どれだけ努力を重ねても「落ちこぼれ」と蔑まれ続けてきた。
そんな彼女にとって、癒しの存在は二つだけだった。 ひとつは、妹・クラシコスの存在。 まだ幼く、一族の掟も知らず、無邪気に姉を慕ってくれるその笑顔に、エスコーラは自然と心を緩め、笑顔を見せることができた。
しかし、その関係にも転機が訪れる。 ある日、クラシコスが自分より先に《アクアステップ》を習得してしまったのだ。 その瞬間から、純粋に妹を愛することができなくなってしまった。 心の奥にわだかまりが生まれ、姉妹の関係にすれ違いが生じていく。
自分の醜さに落ち込みながらも、エスコーラはさらに踊りの練習にのめり込む。 だが、必死になればなるほど、その踊りは「醜い」と評されるようになり、彼女は心身ともに追い詰められていった。
そんなある日、彼女の前に現れたのが、後に恋人となるパシオンだった。
社交の場で出会った、敵対一族・オドリドリの者。 だがエスコーラには、敵対心を抱く余裕などなかった。どれだけ罵られても、認められなくても、ただひたすら練習を続けるしかなかった。
掟に縛られることに辟易し、何にもやる気を見出せていなかったパシオンは、そんなエスコーラの姿に強く惹かれた。 自分とは正反対で、持っていないものを持っている——そう思った。
ボロボロになりながらも立ち上がるエスコーラに、パシオンは手を差し伸べた。 その手を取った彼女は、静かに微笑みながらこう言った。
「ありがとう。」
同情だと決めつけてしまいがちだったエスコーラが、初めて誰かの優しさを信じられた瞬間だった。 彼女自身も、なぜその手に安心できたのかはわからなかった。ただ、心がふっと軽くなった。
そのとき、エスコーラの宝石のように輝く瞳と微笑みに、パシオンの心は完全に射止められていた。 二人は一族に隠れて密かに逢瀬を重ね、やがて恋人同士として結ばれる。
ある日、パシオンはエスコーラに問いかける。
「毎日、あんなに泣いて……辛くないのか?」
エスコーラは静かに答えた。
「辛いよ。とっても、辛い。」
それ以上、彼女は言葉を続けなかった。 けれどその瞳には絶望ではなく、淡い光が宿っていた。——だから、頑張れる。そう言っているようだった。 しかし、その思いはパシオンには届かなかった。彼ならわかってくれると信じていたのに。
やがて、一族が急遽招集され、式典が開催されることとなる。そこには、敵対関係にあるはずのオドリドリ一族の姿もあった。
エスコーラは、舞に不向きな、まるで花嫁衣装のような装いをさせられ、訳もわからぬまま会場に立たされる。その場に現れたのは、パシオンだった。
彼はエスコーラに語りかける。
「エスコーラ。俺が上に立った。二つの一族を繋げて、もう“踊り至上主義”なんてやめにする。 
 そうすれば、エスコーラも練習なんかやめて、もう傷つかなくて済む。
 泣かなくていい。これからは、俺の隣でずっと笑っていてほしい。
 ——結婚しよう。」
共に努力し、限られた時間の中で夢を語り合い、支え合ってきたはずのパシオン だがその言葉に、エスコーラの中で怒り、悲しみ、そして裏切りの感情が渦巻く。
「私の努力を、上から見下していたのではないか?」 「夢を諦めて、一族の架け橋になることだけを求めていたのではないか?」
そんな思いが次々と胸に湧き上がる。
エスコーラは、震える声でパシオンの求婚を拒絶し、その場から逃げ出した。 泣き崩れながら家を飛び出した彼女を、追いかける者は誰一人いなかった。
——これが、エスコーラの物語。そして、パルデアの新たな歴史の幕開けであった。
名前の由来について:
Escola de Samba 【エスコーラ・ヂ・サンバ】
サンバのチーム名を指す言葉にちなんでいます。
イメージボイス:
高垣彩陽さん
イメージソング
三原色(yoasobi)


🦚関連人物(自宅):
一番最初に助け、そして相方となる存在。 気まぐれで嘘つき、飄々としていて諦め癖を持つダルシネアに対して全く理解を示せず、出会ったばかりの頃は喧嘩ばかりしていた。 共に旅をするうち、少しずつ彼女の事を理解し、認め合えるようになっていく。
最愛の恋人。 幼い頃から共に「出来損ない」と蔑まれながらも、互いを支え合い、切磋琢磨してきた存在。エスコーラは、パシオンと同じ夢を見ていると信じていた。
だがある日、実はパシオンが誰よりも踊りが上手かったことを知ってしまう。 その事実に、エスコーラの心は大きく揺らぐ。
そして迎えた彼からの求婚の言葉。それはパシオンなりの優しさと愛情から出たものだったが、エスコーラにはまるで——「夢を諦めて、守られる側に回れ」と言われているようにしか聞こえなかった。
その言葉が、エスコーラにとっての限界点となる。彼女は失望と悲しみを胸に、家を飛び出すことを決意する。それが、物語の転機となる家出のきっかけだった。





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